加藤 シゲアキ
KADOKAWA/角川書店 (2015-06-01)
売り上げランキング: 1,963
【傘をもたない蟻たちは】加藤シゲアキ原作の短編集を“因数分解”し、肝の要素を散りばめた連ドラに!笑いも涙も切なさもある、土曜の夜にぴったりなエンターテインメントドラマです。
【出演者】
桐山漣
加藤シゲアキ
阪田マサノブ
足立梨花
【スタッフ】
【原作】加藤シゲアキ「傘をもたない蟻たちは」(KADOKAWA刊)
【脚本】小川真
【編成企画】羽鳥健一
【プロデュース】江森浩子
【演出】河野圭太
【主題歌】「ヒカリノシズク」NEWS(ジャニーズ・エンタテイメント)
【視聴率】
01 01/09【5.0】「再会と妄想」
脚本 小川真 演出 河野圭太 ゲスト 足立梨花
02 01/16[【3.0】「妄想と決別」
脚本 小川真 演出 河野圭太 ゲスト 渡辺舞
03 01/23[【1.8】「甦った記憶」
脚本 小川真 演出 河野圭太
小林亮太 市川理矩 武田玲奈 竜雷太
04 01/30【3.9】「光のシズク」
脚本 小川真 演出 河野圭太
小林亮太 市川理矩 武田玲奈 南沢奈央 竜雷太
01
橋本ジュンのペンネームで小説を書く若手SF作家の橋本純(桐山漣)は、作家とは名ばかりで唯一の連載が終わり貯金とバイトで食いつなぐ日々を送っていた。そんなジュンに担当編集者の館山(阪田マサノブ)は、恋愛小説を書くように勧める。
締め切りが迫るなか、行き詰っていたジュンの前に、ひとりの男(加藤シゲアキ)が現れる。突然家を訪ねてきたその男は、橋本純が生まれ育った那珂湊の幼なじみだった。10年以上ぶりの再会を喜びつつ、小説のアイデアが浮かばずに苦戦していることを話すジュンに、幼なじみは過去にジュンが経験したある事件の話題を持ち出してきた。ジュンはその事件をヒントに、小説『インターセプト』を書き始める―――。
<『インターセプト』>
結婚式の二次会に出席していた会社員の林(桐山漣)は、部下の中村安未果(足立梨花)に声をかけるタイミングを見計らっていた。会社のマドンナ的存在でありながら誰の誘いにも乗らない安未果を口説き落とすと、同僚に豪語したからだ。独自の行動心理学を用いて巧みに口説く林を、安未果はあっさりとかわして去っていく。諦めかけた林だが、安未果が忘れた携帯を手に再び声をかける。すると……!
【感想】
編集者は、この物語はホラーという指摘をしていたが、話自体はどこか明るさがあり、中村安未果は林に対するストーカーという正体だったけど、彼女自体の描かれ方は、どこか可愛らしい女性で、彼女の感覚としては、恋愛ゲームをやってるような感覚のように感じにとれた。幼なじみである男が、もたらした一つのストーリーは、没になったけど、橋本は彼の言葉から次から次へとドラマを作り、恋愛小説家になっていくのか?それとも、他の道を進むのかが気になる。『インターセプト』話自体は、深夜に気楽に楽しめる感じだったかも。
02
起死回生をかけて恋愛小説に挑むことになった若手SF作家の橋本ジュン(桐山漣)は、突如訪ねてきた幼なじみの男(加藤シゲアキ)の助言を受けて『インターセプト』を書きあげた。しかし、物語がホラーだとボツになってしまい、ますます追い込まれていくジュンに幼なじみは理想の人を書いてみるように再び助言を送る。 ジュンは理想の女性を想像しながら小説『恋愛小説(仮)』を書き始めるが、理想のビジュアルだけ書いたところで眠ってしまう。その夜、夢の中にひとりの美女(渡辺舞)が出てきた。眠るたびにその美女が出てくることを報告するジュンに、幼なじみはその女性を題材に恋愛小説を書くように勧める。 意気込んで書きかけの画面を見たジュンは、夢で見た女性が自分が書いたままの見た目であることに気付く。夢の中の女性は自分が書いた文章の通りになると確信をしたジュンは、ユキエと名付けて次々と願望を書き込んでいくうちに、ある法則を発見する。 酒を飲んでは寝ることを繰り返すジュンを心配する幼なじみだが、ジュンは聞く耳を持たず、ますますのめり込んでいき…。
【感想】
小説を書くというのは、どうやるべきなのか?幼なじみの男は、ジュンに理想の女性を想像しながら書いてみればというが、そのことから、書いた女性が、夢のなかに現れるという恋人もいない男にとっては、ドハマリする事態に!そんなこんなで、幼馴染の男の提案によって、完全妄想の世界でしか生きていけないという悲劇的な展開。橋本じゅんはもう何も書けない妄想作家でしかなくなるのか?あの狭い部屋の中で、繰り返されるジュンと幼なじみの会話から、なんとなくだが、彼の正体が見えてきた気はしたが、ジュンが、再起するには、やはりあの幼なじみの存在が重要なのか?次回は、ジュンがおなさ馴染みを探す展開に!二人の過去に何が起こってうるのか期待したい。
03
執筆に行き詰まり、追い込まれた橋本ジュン(桐山漣)は、担当編集者の館山(阪田マサノブ)に執筆断念を告げる。さらに優しく励ましてくれた幼なじみ(加藤シゲアキ)にも冷たい言葉を放って家から追い出してしまった。自己嫌悪に陥ったジュンは、幼なじみに謝るため連絡先を調べようと中学校の卒業アルバムを引っ張り出す。その際、共にしまい込んでいた当時の文芸誌が出てきた。そこには、新人賞受賞作品として“工藤先輩"の短編小説『妄想ライン』が掲載されていた。 16年前ーーー、漁師町である那珂湊で生まれ育った中学2年生の橋本純(小林亮太)と幼なじみで親友の村田啓介(市川理矩)は、町で厄介者と評判の漁師の根津爺(竜雷太)の家に入り浸っていた。 この日も2人は、根津爺がわざわざ街に行って買ってきてくれた、1つ年上の先輩・工藤誠也(小松直樹)の小説が掲載された発売したての文芸誌を読むために根津爺の家にやってきた。順番に読み、絶賛する啓介に対し、純はどこか否定的な感想を述べる。その後、食事をしながら架空の物語をよどみなく話す純に、啓介は小説を書けばいいと勧める。 工藤先輩の卒業式の日。船着き場で工藤の姿を見かけた2人は、こっそりと後をつけるが、そこで…!
【感想】
今週は、過去に舞台を移しての話だったが、まさかの展開だったかな。2話完結のような話なので、感想は次回に書きたいとは思います。橋本ジュンと村田啓介は、元のような関係に戻れるのか?そして、いま村田が何故に彼に会いに来たのか?そして、橋本は小説家として、再起できるのか?とともに、友情の行方は気になる話だった。それにしても、少年の日の橋本が村田を理解しようとする姿が、なんともリアルだった。
04
橋本ジュン(桐山漣)は、中学2年の時に親友だった村田啓介に同性が好きであることを告白されて距離をおくようになってしまったこと、啓介は変わらずに純と接していたこと、そして小説家になったのは啓介の言葉があったことを思い出した。小説が書けない苛立ちで追い返してしまった幼馴染の啓介(加藤シゲアキ)に謝るために田舎に帰る決心をする。
根津爺の家にやってきた純だが、そこはすでに更地になっていた。驚きつつ、防波堤を歩いていたジュンは、小さな子供を連れた女性(南沢奈央)に声をかけられた。女性は、純が15歳の頃に付き合っていた、赤津舞だった。
15年前、ケンカが原因で停学になっていた純(小林亮太)の家に、舞(武田玲奈)がプリントを届けにきた。それをきっかけに距離を縮めた2人は、やがて付き合い始める。しかし、純は啓介(市川理矩)に後ろめたさを感じ、心に複雑な思いがめぐっていた。やり場のない感情を抱えた純は…。
思い出話の後、ジュンは舞に啓介が家に訪ねてきた話をする。すると、舞は怪訝な表情を浮かべ…。
【感想】
最終回、やはり村田啓介は幻だったのか!とは思ってしまったが、二人を知る女性、舞が登場したことによって、思春期の小さな恋の物語を描き出す。その物語は、どこか精神的には、啓介に対するジュンの熱い気持ちと、それに反発したことによって、起きた舞に対する感情の間で、ジュンはまどい苦しんでいた物語だったかも。僕なら舞のような女の子と気持ちを共有できたら舞い上がってしまいそうだが、ジュンは啓介という存在がいることで、かなり抑制的な愛の形を彼女に伝えてしまったのは、分からないでもなかった。どこか、啓介に恋してたのか?それ故に、その心の返礼として、彼の元に啓介は訪れたのか?友情で訪れたのかわかないが、一つの愛の形には違いないと思えた最終回だった。
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01
橋本ジュンのペンネームで小説を書く若手SF作家の橋本純(桐山漣)は、作家とは名ばかりで唯一の連載が終わり貯金とバイトで食いつなぐ日々を送っていた。そんなジュンに担当編集者の館山(阪田マサノブ)は、恋愛小説を書くように勧める。
締め切りが迫るなか、行き詰っていたジュンの前に、ひとりの男(加藤シゲアキ)が現れる。突然家を訪ねてきたその男は、橋本純が生まれ育った那珂湊の幼なじみだった。10年以上ぶりの再会を喜びつつ、小説のアイデアが浮かばずに苦戦していることを話すジュンに、幼なじみは過去にジュンが経験したある事件の話題を持ち出してきた。ジュンはその事件をヒントに、小説『インターセプト』を書き始める―――。
<『インターセプト』>
結婚式の二次会に出席していた会社員の林(桐山漣)は、部下の中村安未果(足立梨花)に声をかけるタイミングを見計らっていた。会社のマドンナ的存在でありながら誰の誘いにも乗らない安未果を口説き落とすと、同僚に豪語したからだ。独自の行動心理学を用いて巧みに口説く林を、安未果はあっさりとかわして去っていく。諦めかけた林だが、安未果が忘れた携帯を手に再び声をかける。すると……!
【感想】
編集者は、この物語はホラーという指摘をしていたが、話自体はどこか明るさがあり、中村安未果は林に対するストーカーという正体だったけど、彼女自体の描かれ方は、どこか可愛らしい女性で、彼女の感覚としては、恋愛ゲームをやってるような感覚のように感じにとれた。幼なじみである男が、もたらした一つのストーリーは、没になったけど、橋本は彼の言葉から次から次へとドラマを作り、恋愛小説家になっていくのか?それとも、他の道を進むのかが気になる。『インターセプト』話自体は、深夜に気楽に楽しめる感じだったかも。
02
起死回生をかけて恋愛小説に挑むことになった若手SF作家の橋本ジュン(桐山漣)は、突如訪ねてきた幼なじみの男(加藤シゲアキ)の助言を受けて『インターセプト』を書きあげた。しかし、物語がホラーだとボツになってしまい、ますます追い込まれていくジュンに幼なじみは理想の人を書いてみるように再び助言を送る。 ジュンは理想の女性を想像しながら小説『恋愛小説(仮)』を書き始めるが、理想のビジュアルだけ書いたところで眠ってしまう。その夜、夢の中にひとりの美女(渡辺舞)が出てきた。眠るたびにその美女が出てくることを報告するジュンに、幼なじみはその女性を題材に恋愛小説を書くように勧める。 意気込んで書きかけの画面を見たジュンは、夢で見た女性が自分が書いたままの見た目であることに気付く。夢の中の女性は自分が書いた文章の通りになると確信をしたジュンは、ユキエと名付けて次々と願望を書き込んでいくうちに、ある法則を発見する。 酒を飲んでは寝ることを繰り返すジュンを心配する幼なじみだが、ジュンは聞く耳を持たず、ますますのめり込んでいき…。
【感想】
小説を書くというのは、どうやるべきなのか?幼なじみの男は、ジュンに理想の女性を想像しながら書いてみればというが、そのことから、書いた女性が、夢のなかに現れるという恋人もいない男にとっては、ドハマリする事態に!そんなこんなで、幼馴染の男の提案によって、完全妄想の世界でしか生きていけないという悲劇的な展開。橋本じゅんはもう何も書けない妄想作家でしかなくなるのか?あの狭い部屋の中で、繰り返されるジュンと幼なじみの会話から、なんとなくだが、彼の正体が見えてきた気はしたが、ジュンが、再起するには、やはりあの幼なじみの存在が重要なのか?次回は、ジュンがおなさ馴染みを探す展開に!二人の過去に何が起こってうるのか期待したい。
03
執筆に行き詰まり、追い込まれた橋本ジュン(桐山漣)は、担当編集者の館山(阪田マサノブ)に執筆断念を告げる。さらに優しく励ましてくれた幼なじみ(加藤シゲアキ)にも冷たい言葉を放って家から追い出してしまった。自己嫌悪に陥ったジュンは、幼なじみに謝るため連絡先を調べようと中学校の卒業アルバムを引っ張り出す。その際、共にしまい込んでいた当時の文芸誌が出てきた。そこには、新人賞受賞作品として“工藤先輩"の短編小説『妄想ライン』が掲載されていた。 16年前ーーー、漁師町である那珂湊で生まれ育った中学2年生の橋本純(小林亮太)と幼なじみで親友の村田啓介(市川理矩)は、町で厄介者と評判の漁師の根津爺(竜雷太)の家に入り浸っていた。 この日も2人は、根津爺がわざわざ街に行って買ってきてくれた、1つ年上の先輩・工藤誠也(小松直樹)の小説が掲載された発売したての文芸誌を読むために根津爺の家にやってきた。順番に読み、絶賛する啓介に対し、純はどこか否定的な感想を述べる。その後、食事をしながら架空の物語をよどみなく話す純に、啓介は小説を書けばいいと勧める。 工藤先輩の卒業式の日。船着き場で工藤の姿を見かけた2人は、こっそりと後をつけるが、そこで…!
【感想】
今週は、過去に舞台を移しての話だったが、まさかの展開だったかな。2話完結のような話なので、感想は次回に書きたいとは思います。橋本ジュンと村田啓介は、元のような関係に戻れるのか?そして、いま村田が何故に彼に会いに来たのか?そして、橋本は小説家として、再起できるのか?とともに、友情の行方は気になる話だった。それにしても、少年の日の橋本が村田を理解しようとする姿が、なんともリアルだった。
04
橋本ジュン(桐山漣)は、中学2年の時に親友だった村田啓介に同性が好きであることを告白されて距離をおくようになってしまったこと、啓介は変わらずに純と接していたこと、そして小説家になったのは啓介の言葉があったことを思い出した。小説が書けない苛立ちで追い返してしまった幼馴染の啓介(加藤シゲアキ)に謝るために田舎に帰る決心をする。
根津爺の家にやってきた純だが、そこはすでに更地になっていた。驚きつつ、防波堤を歩いていたジュンは、小さな子供を連れた女性(南沢奈央)に声をかけられた。女性は、純が15歳の頃に付き合っていた、赤津舞だった。
15年前、ケンカが原因で停学になっていた純(小林亮太)の家に、舞(武田玲奈)がプリントを届けにきた。それをきっかけに距離を縮めた2人は、やがて付き合い始める。しかし、純は啓介(市川理矩)に後ろめたさを感じ、心に複雑な思いがめぐっていた。やり場のない感情を抱えた純は…。
思い出話の後、ジュンは舞に啓介が家に訪ねてきた話をする。すると、舞は怪訝な表情を浮かべ…。
【感想】
最終回、やはり村田啓介は幻だったのか!とは思ってしまったが、二人を知る女性、舞が登場したことによって、思春期の小さな恋の物語を描き出す。その物語は、どこか精神的には、啓介に対するジュンの熱い気持ちと、それに反発したことによって、起きた舞に対する感情の間で、ジュンはまどい苦しんでいた物語だったかも。僕なら舞のような女の子と気持ちを共有できたら舞い上がってしまいそうだが、ジュンは啓介という存在がいることで、かなり抑制的な愛の形を彼女に伝えてしまったのは、分からないでもなかった。どこか、啓介に恋してたのか?それ故に、その心の返礼として、彼の元に啓介は訪れたのか?友情で訪れたのかわかないが、一つの愛の形には違いないと思えた最終回だった。
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2016/02/01 22:47 :Category:
【主演俳優】
コメント(11)
小説が書けなくなったジュンのもとに現れた啓介。2度、命を助けられ、2度小説を書く後押しをしてくれたのですね。しんみり。
親友を理解することができないこと、彼女を巻き込んで傷つけてしまったことで思い詰めるジュン…。少なくとも、親友を理解できないで思い詰めるなんてことは、もう、できないなぁ。オバサン感性の持ち主にとって、やっぱり、若いっていいなぁーにつきますね。