『HOPE~期待ゼロの新入社員~』囲碁のプロ棋士の夢に挫折した主人公が、訳あって総合商社で働くこととなり、満足な社会経験も学歴も無い中、組織の一員として認めてもらえるよう、ひたむきに仕事に向き合う姿を描いた感動のヒューマンドラマだ。
2016年7月スタート 毎週日曜午後9時放送 全国フジテレビ系
【出演者】
中島裕翔、一ノ瀬歩 幼い頃からの夢だった囲碁のプロ棋士に挫折し、訳あって総合商社の営業3課で働くことに
遠藤憲一 織田勇仁 営業3課長 部下思いな仕事中毒者
瀬戸康史 桐明真司 一ノ瀬の同期の一人、プライドが高く上昇志向が強いエリート
山本美月 香月あかね 一ノ瀬の唯一の女性同期
桐山照史 人見 将吾 ノ瀬の同期、お調子者で愛想が良く、同期のムードメーカー
山内圭哉 安芸公介 営業3課主任
【スタッフ】
原作:脚本チョン・ユンジョン、演出キム・ウォンソク『ミセン-未生-』(ドラマ)およびユン・テホ「ミセン-未生-」
脚本:徳永友一
編成企画:渡辺恒也
プロデュース:高丸雅隆
演出:河野圭太、城宝秀則
【視聴率】
01 7/17【6.5】会社の現実に立ち向かえ!コネ入社の最弱ヒーロー
脚本:徳永友一 演出:河野圭太
02 7/24【7.1】大逆転!?運命のプレゼン試験
脚本:徳永友一 演出:城宝秀則 第2話ゲスト 温水洋一
03 7/31【6.0】社内事件勃発!上司の危機を救え!
脚本:徳永友一 演出:河野圭太
04 8/07【6.4】僕が会社を辞めなかった理由
脚本:徳永友一 演出:城宝秀則
05 8/14【6.0】負けたくない、お前にだけは
脚本:徳永友一 演出:河野圭太
06 8/28【6.5】踏ん張れ願いは必ず届けてやる新人の発想で大企業が動く30分拡大SP
脚本:徳永友一 演出:城宝秀則
07 9/04【4.8】同期の絆…俺たちがそばにいる
脚本:徳永友一 演出:淵上正人
08 9/11【4.9】【最終決戦!必ずお前を守ってみせる】
脚本:徳永友一 演出:城宝秀則
09 9/18【6.6】【未来へ!旅立つ君に贈る言葉】
脚本:徳永友一 演出:河野圭太
9月11日放送分(第8話)
織田(遠藤憲一)は営業3課を指名した鷹野(風間杜夫)の真意を怪しみながらも、一ノ瀬(中島裕翔)を正社員に引き上げるため、中国の会社と組む大事業の案件を引き受ける。中国側の窓口を務める江部(宮川一朗太)をサポートする一ノ瀬は、織田が信念を曲げて袖の下が必要な中国との事業を受けたと知り、不思議に思う。そんな中、契約上の重大な問題が発生。それでも案件をやり通そうとする織田に一ノ瀬は疑問を募らせ…。
【感想】
最終回に向け、大きく話が動いた8話だった。営業3課を指名した鷹野が子飼いの江部と一の瀬の人事を餌に甘い言葉をかけて、織田を自由に動かして、中国の太陽光発電で、不正を働こうとしていたを、織田と関係をもち、一の瀬が不審に思ったことを喋ったために、上海支社社員が、社長と内通して、監査がはいる展開は、予想できたが、これで、一の瀬の立場は、もうどうにもならないと思うと、何ともいえない厳しい展開のようにも感じてしまう。これは正当なことなのだろうが、裏返せが、この不正のことを知らなかったとはいえど、関わった3課の運命も見えなくなった。話して話はどうなってしまうのか?そんな中で、救いだったのは、香月あかねのことを正当に評価した桧山が、課長である寺崎に、きっちりセクハラであり、パワハラを繰り返すのはやめろと言い放ったことだ。アレは気持ちが良かった。その上、桐明真司と結城が理解し合えたシーンも気持ちよかった。
果たした最終回、一ノ瀬が会社に残れる可能性は殆どないが、大逆転は起きるのか?それとも、彼は新しい道に進むのか?見届けたい!
【最終回】
監査が入り、鷹野(風間杜夫)からの案件として織田(遠藤憲一)ら営業3課が進めていた中国企業との事業に重大な不正が発覚。中国側との窓口を務めた江部(宮川一朗太)が懲戒解雇、鷹野は関連会社に出向となる。一方、今回の措置に反発した他の中国企業が取引を拒否し始め、社内は騒然。一ノ瀬(中島裕翔)は、全ては鷹野らへの疑念を不用意に口にした自分のせいだと落ち込む。そんな中、織田が人事部から呼び出しを受ける。
【感想】
何とも心地よいドラマの最終回だった。心の底から、このドラマを最終回まで見てよかったと思える新たなるHOPEを探し、営業3課のメンツが、あの小さな事務所に揃ったときに、こころに熱い思いを感じずにはいられなかった。僕は、織田がやめると決めた時、そして、彼の妻にそのことを伝えたときに、彼女がその思いを認め、新たなる第一歩を踏み出しなさいと示唆したとき、新たなるHOPEが見えた気がした。彼は会社を作る!そして、その希望に、ぜひとも、一の瀬も一緒に挑戦してほしいと心の底から思ったりしたのだが、彼の母から言われて、小さなビルの一室のにある事務所のなからから、織田の笑顔が見てたときに、嬉しさがこみ上げてきた。けど、もう一人足りないと思った瞬間に、チャイムの音がして、頭がツルツルの見覚えがある男が立ってたときが最高潮だった。このドラマは、地味なキャスティングであるが、キャラが見事に役者にフィットしていた故に、一人ひとりに役者は生き生きとしていたし、気持ちいいドラマを見せてくれた。現実社会は、思いがけないことで、人の立場を失ったりし、残酷な会社追放もあったりもしたが、それによって、希望はなくならない感じはしたんだよね。それどころか、僕にとっては明るい未来が見える気さえしたというドラマだった。そして、僕には見えるこの3人が、快進撃と挫折を味わいながらも会社を大きくしていく姿が!何しろ、この3人でサクセスストーリーを描いてほしいと思ってしまう。数字はいまいちだったので、そんな僕の希望は、儚いものかもしれないが、心の奥にはとどめておきたいと思う。
フジドラマは群像劇が多いけど、ほとんどあまり数字を取れることはないが、物語は面白いものもあるんだよね。そんな一本ではあった。

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2016/09/20 12:21 :Category:
【中島裕翔】HOPE
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