平凡な主婦・朋美(黒木瞳)、警視庁の刑事・杉山(高橋克典)、セレブ主婦・陽子(斉藤由貴)、ジャーナリスト・大久保(三上博史)。中学の同級生4人は、30年ぶりの同窓会で再会する。淡い恋が再燃する予感もつかの間、ある衝撃の事件に巻き込まれていく。
第一話 04/22 14.8% 30年ぶりの再会…事件が始まり私は壊れた
【演出】藤田明二
第二話 04/29 15.4% 「愛と裏切りの捜索旅行」
【演出】藤田明二
第三話 05/06 12.2% 家族を騙すピクニック
【演出】高橋伸之
第四話 05/13 13.5% 引き返せない恐怖の愛
【演出】秋山純
第五話 05/20 14.0% 恋の罰…神様、許して
【演出】高橋伸之
第六話 05/27 12.6% さようなら、あなた
【演出】秋山純
第七話 06/03 15.1% もう、逃げるしかない
【演出】秋山純
第八話 06/10 15.2% 私、恋で人生を捨てる
【演出】高橋伸之
第九話 06/17 17.8%
第1話
45歳になったばかりの春のある日、宮沢朋美(黒木瞳)は人生で最もみじめな気分の朝を迎えていた。外資系の損害保険会社に勤務していた夫・誠一郎(吹越満)がリストラに遭い、1年近く経ってもまだ仕事に就かないでいるため、高級住宅街に建てた自慢のマイホームを手放し、一家はこの日、築25年の賃貸マンションに引越すのだ。そんな引越しの最中、朋美は部屋の片隅から中学時代の同窓会の案内ハガキを見つける。開催日はまさにその日。引越し中に同窓会になんて行かないと言う朋美だったが、誠一郎に被害妄想たっぷりの嫌味をぶつけられ、思わず家を飛び出してしまう。
気がつくと朋美は同窓会の会場のホテルに足を運んでいた。まるで何かに導かれるかのように会場のドアを開けた朋美は、かつては地味でガリ勉だったものの、いまはセレブな雰囲気を漂わせている西川陽子(斉藤由貴)や、当時からモテモテで現在ジャーナリストだという大久保真一(三上博史)らと30年ぶりに言葉を交わす。だが、朋美が心のどこかで探していたのは、中学時代、思いを寄せ合っていながら、それだけで終わった杉山浩介(高橋克典)だった。少し遅れてやって来た杉山は、なんと警視庁の刑事になっていた。その後、朋美、杉山、大久保、陽子に加え、かつての生徒会長で現在はエリート官僚の福島和彦(尾美としのり)、大工の夫を持つ主婦・板倉真理子(宮地雅子)ら6人は、同窓生・亀村太一(六角精児)の経営する居酒屋で二次会を開く。一同は互いの近況を伝え合うが、それぞれの人生の苦しみが明るい言葉の裏側に潜んでいることに、まだ気づかないでいた。
しかし、そんな同窓会の夜が過ぎたとき、福島と真理子が失踪したという衝撃的な連絡が朋美たち4人のもとに入る…!
感想
予想していたような、単純に不倫に走る展開じゃないのでかなり見やすい。誰も彼
もすぐに不倫となると、もう腹一杯で、いいやという感じになるが、朋子が過去の思い出とリンクしながら、現在のやるせない自分と別世界にいるもう一人の自分を演じて楽しん出る展開も良かったし、浩介と距離をとりながら話している感じ、同窓会で意気投合した面々が、居酒屋で二次会を開く場面での微妙な関係性とかの描き方も悪くないかも。そこから始まる、その中の二人が失踪していく展開で、これによってメインの4人にナニが起こるのか?どういう関係性の変化が起きるのか?ドラマ的には悪くない方向性行っている感じがしないでもない。あんまり見てないけど、同脚本家の作品SCANDALも失踪展開だったけど、どうかな。まだこれからという感じで、昔のドラマのように見えなくもないので何とも言えないが、一応来週も観てみようとは思う。
第2話
中学の同窓会で30年ぶりに杉山(高橋克典)と再会し、45歳にして再び淡い恋心が芽生え始めた朋美(黒木瞳)。しかし、そんな甘酸っぱいときめきも束の間、衝撃的な事件が起こった。同窓会に出席していた国交省官僚・福島(尾美としのり)と主婦・真理子(宮地雅子)が駆け落ちしたのだ! あまりにも突然かつ衝撃的な展開にショックを受ける朋美。そんな彼女のもとへ、真理子から電話がかかってくる。「私、愛してしまったの。後悔はしないつもりよ」──真理子はそう告げ、自分たちのことを探さないでほしいと言う。朋美はさっそく杉山、陽子(斉藤由貴)、大久保(三上博史)らに報告。しかし、2人を探そうにも手がかりは真理子が残した「湖の近くにいる」という言葉だけ…。日本中に数多く点在する湖から絞り込むことは不可能に近い。そこで、朋美はみんなで電話をしてメッセージを残し続けようと提案。ところが、杉山と陽子は反対する。30年も付き合いがなく、2人の現状すら知らない自分たちが無責任に関わるべきじゃない──そんな杉山の主張に、朋美は自らの杉山に対する淡い期待を見透かされたような気分になり、思わず食ってかかるが…。 一方、大久保は陽子に誘われるまま、自宅を訪れる。すると、出かけているはずの陽子の夫・正隆(神保悟志)と娘・真奈(熊田聖亜)が現れた。予期せぬ事態に唖然とする大久保。しかもその直後、一見“何不自由ない社長夫人”である陽子からは想像もつかないような、複雑な家庭環境までをも知ることに!そんな折、警視庁に勤める杉山は部長に呼び出され、福島について尋ねられる。なんと政府から福島の行方を追うよう依頼されているというのだ! 福島は次期次官と目される人物で、政府周りの厄介な情報を色々と握っているらしい…。友人として現状を知らせてやりたい──そう思った杉山は大久保とともに、福島を捜しに行くことを決意。そのことを知った朋美の心は大きく揺れて…!?
感想
不倫ドラマだと思ったら、二人の失踪者の捜索がメインのなるんだな。この流れなら、ドラマとして見れそうだし、ドンドン、家族たちにも、それが見えてくる展開になっているので、どろどろにはならないのだろう。それゆえに、見やすい。男女5人の珍道中、なかなか楽しい展開なのかもしれない。4人で捜索と思っていたら、真一が自分の女性をつれてくるとは、どんな働きをするのか注目したい。山中湖に行ってから、嘘で固めたこの旅行が、それぞれの家族にどんな変化をもたらし、本人たちの思いとは別にどうその関係が変わっていくのか楽しみだ。けど、朋美の旦那みたいなやつはいるんだろうけど、この人は捨てられるのかな?捨てられたほうが良いとは思うけど、このひとは、山中湖まで来るのか?杉山は、何で朋美を呼び戻したのか?この二人のバトルは、どうなるのか?面白い展開はドンドン描けそうだ。
第3話
失踪した福島(尾美としのり)と真理子(宮地雅子)が山中湖にいるという情報をつかんだ杉山(高橋克典)と大久保(三上博史)は、二人を探しに行くことを計画。そこに朋美(黒木瞳)、陽子(斉藤由貴)、大久保が連れてきた女子アナの亜紀(真野裕子)も加わり、一同は高速バスで山中湖へと向かう。 その道中、朋美の携帯に夫・誠一郎(吹越満)から電話が入る。「山中湖の病院に行ってきます」というメモを残し、何も言わずに出てきた朋美は、思わず電源を切ってしまう。実はそのとき、誠一郎はレンタカー店にいた。娘の彩(大平うみ)から「ママ、不倫してると思う」と言われた誠一郎は、朋美が電話に出なかったことでますます疑念を強め、朋美を追ってレンタカーで山中湖へと急ぐ。
同じ頃、陽子の家では、夫・正隆(神保悟志)が陽子の留守をいいことに、娘・真奈(熊田聖亜)、その本当の母親である愛人・早苗(野波麻帆)と遊園地に出かけようとしていた。そして杉山の家には、部下の竹原(八神蓮)が休暇中の杉山を訪ねてくる。だが、杉山は妻・佳奈子(須藤理彩)に出張だと嘘をついていた。慌てて取り繕う竹原だったが、佳奈子の心に小さな疑念が生まれて…。そんなことは露知らず、無事山中湖に到着した朋美たちは、早速捜索を始めることに。だが、朋美は心の中で、福島と真理子が見つからないことを密かに祈っていた。二人が見つかれば、杉山と会う理由がなくなってしまうからだ…。 そんな中、刑事である杉山の的確な捜索方法に従った朋美たちは、福島と真理子が山中湖のホテルに泊まっていたこと、つい二時間前にチェックアウトしていたことを突き止めるが…!?
第4話
山中湖の湖畔で福島(尾美としのり)の車を見つけた大久保(三上博史)は、慌てて追いかける。大久保は駆け落ちという無謀な行動に出た福島と真理子(宮地雅子)をたしなめるが、福島は「僕たちは人生を捨てたんだ…。もう引き返せない」と言い、真理子とともに再び姿を消してしまう。一方、山中湖から東京へ戻った朋美(黒木瞳)と杉山(高橋克典)はそれぞれ元の生活へと戻る。しかし、その“元の生活”は以前とは少し違っていた。結婚して18年、妻として母として夢中で生きてきた朋美。しかし、かつて淡い恋心を抱いていた杉山と再会したことで自分が“女”だったことを思い出した彼女は、これを機に“女”として生きるべきか、杉山への想いを封印して元の生活へと引き返すべきか悩む。かたや、杉山の妻・佳奈子(須藤理沙)は留守中に夫の部下・竹原(八神蓮)が訪ねてきたことで、家を空けた理由が出張ではなかったことを知り、嘘をついた杉山に対して密かに疑念を強めていた。
それから数日後。偶然週刊誌を手に取った朋美は、「ラブ・アゲイン症候群の甘い罠」といった見出しで煽られた衝撃的な記事を見つけて愕然とする。そこには福島が同窓会で再会した女性と失踪したことが書かれていたのだ! それは紛れもなく大久保が書いた記事だった──。記事のことを知った朋美、杉山、陽子(斉藤由貴)、亀村(六角精児)ら同級生は大久保を呼び出し、どういうつもりかと責める。しかし、福島らに呼びかけるつもりで書いた、と開き直る大久保。その態度に激怒した杉山は、思わず大久保に殴りかかる。朋美は杉山を落ち着かせようとするが、杉山はそんな彼女に対してもキツい言葉を投げかけ…。
感想
今まで微妙な距離感のもとにつながってきたのに、ドンドン展開しているな。魔性の女?なのか朋美に、一極集中しているが、大久保まで急に抱きつくとは思わなかったが、あの世代の最強のルックスに襲われたら、普通の主婦をしているなら崩れ落ちそうだけど、それを跳ね除ける鉄の女と見せておいて、杉山にはあっさりなのか?もう、元の生活に戻れなくなった二人の男女という感じなのか?それに対する陽子は何故、朋美の旦那を呼び出したのかいまいち分からないが、こちらも少し気にかかる。このまま一直線に不倫展開とかなら見る必要性はないかなとは思うが、いつ死ぬか分からない大久保の行方は気にかかる。爆弾を抱え、何かにすがりたい彼は、何を目指すのだろう。生きることに少し意味を見つけた彼の動向は、同じ男性として気にかかる。愛人ありの旦那に離婚を切り出され、分かれようともしない陽子は、どこに光を求めるのか?あまりどろどろした不倫展開は気持ちが悪いが、もう少し見てみたい
第五話
朋美(黒木瞳)と杉山(高橋克典)はお互い惹かれ合う気持ちに逆らうことができず、思い出の競技場で思わず抱き合う。しかし、2人はそこで自制。再会の約束をしないまま別れる。そのころ、朋美の娘・彩(大平うみ)は杉山の息子・大地(竹内寿)と会っていた。両親の不倫疑惑に対するショックと怒りを共有した2人は、心を通わせることに…。 そんな娘の心情も知らず、朋美は翌日も家庭で主婦を演じ続けていた。ところが、夫・誠一郎(吹越満)から彩の様子が最近変なこと、昨夜も帰宅時間が20時を回っていたことを聞かされる。心配になった朋美は登校する彩を追いかけて問いただそうとするが、突き放されてしまう。そこへ、陽子(斉藤由貴)が車に乗って現れた。パート先まで送っていくと申し出る陽子に、朋美は驚きを隠せない。陽子は山中湖で誠一郎から聞いたらしいが、朋美自身は同級生たちに夫が失業中であることも、自分がパートで働いていることも隠していたからだ。しかし、朋美は折をみて杉山には本当のことを言おうとしていた。「もう嘘はつきたくないの」──そう吐露する朋美を見て、陽子は朋美と杉山の関係が変わったことを察知。夫・正隆(神保悟志)に離婚を切り出されて精神的に大打撃を受けていた陽子は突如、知らない街で朋美を車から降ろす。 一方、大久保(三上博史)は真理子(宮地雅子)とともに駆け落ちした福島(尾美としのり)に何度も電話。再び接触を図ろうとするが、福島は一向に応答しない。そんなある日、福島から大久保に電話がかかってきた! 福島は二度と電話をしたり、記事を書かないよう要請。「僕たちは引き返せない。もし見つかったら、そのときは死ぬときなんだ」──そんな切羽詰った言葉を残し、福島は電話を切ってしまう。しかし、その最後の言葉が大久保の心にはどうも引っかかった。駆け落ちをして既にすべてを失った2人が、今さら見つかったところで死ぬ必要はないのでは…? 福島の駆け落ちには“恋”以外の理由があるかもしれない──そう直感した大久保は杉山に相談。しかし、杉山からは意外な言葉が返ってきて…。
第6話あらすじ
杉山(高橋克典)も自分への恋心を再燃させていることを確認した朋美(黒木瞳)は意を決し、夫・誠一郎(吹越満)が失業中の身で、自分が食堂でパートをして家計を支えていることを告白する。「みじめな生活をしてるって分かったら、嫌われると思って言い出せなかった…。最低よね」と吐露する朋美。杉山はそんな朋美を受け入れるが、続いて彼女から飛び出した言葉に一瞬耳を疑う。「ありがとう。嘘をついたまま別れたくなくて…」。朋美は娘・彩(大平うみ)から杉山と二度と会わないでほしいと言われ、杉山との別れを決意していたのだ。30年かかってやっとお互いの愛を確かめ合うことができた朋美と杉山。しかし、今や家庭を持つ身である2人にとって、その愛を貫き通すことは容易ではなかった。2人は甘く切ない恋心、湧き上がる未練を抑え、別れの言葉を交わす。朋美は完全に杉山への想いを断ち切ることはできなかった。杉山への想いを胸に秘めながら、同窓会に着て行ったワンピースを手にする朋美。ところが、その様子を誠一郎に見られてしまう。「今、何考えてた? あいつのことか?」──取り乱しながらワンピースを踏みつける誠一郎。さらに翌日、嫉妬心に取り付かれた誠一郎は朋美から携帯電話を取り上げる。そんな夫の妄動を目の当たりにし、朋美は初めて恋が罪であり、罰を受ける覚悟が必要だと悟る。一方、杉山は朋美が原因で妻・佳奈子(須藤理彩)とケンカになって家を出た上に、同級生である官僚・福島(尾美としのり)の捜索協力を拒んだことから、警視庁内でも針のむしろに座る思い。起死回生のため、凶悪な麻薬密売人・瀬島(今泉悠)を必死で追い続けることからくる過労も重なり、精神的に参ってくる。そんな杉山を心配した亀村(六角精児)は大久保(三上博史)に連絡。多くを語ろうとしない杉山を見た大久保は、妻とケンカした理由が“朋美”だと直感する。しかし、表面上は杉山と朋美の恋をクールに受け止めている大久保も、内心では決して人ごとではないものを感じていた。陽子(斉藤由貴)とベッドを共にして以来、大久保の中で知らず知らずのうち、陽子の存在が大きくなってきていたからだ。
(第7話あらすじ)
一度は「もう会わない」と心に誓いながらも、捜査中の杉山(高橋克典)と偶然にも再会してしまった朋美(黒木瞳)。しかし、彼女に気をとられた杉山が、追っていた麻薬密売人・瀬島(今泉悠)に刺されてしまった! 杉山はそのまま意識を失い、病院へ運ばれていく。その後、朋美は嫌疑をかけられ事情聴取を受けることに。杉山の容態が心配でならない朋美だが、取調べを担当する刑事は、捜査の都合上、杉山の安否も入院先も教えてくれない。翌朝、杉山が刺されたことを知って警察に駆けつけた大久保(三上博史)は、事情聴取から解放された朋美と顔を合わせる。大久保は朋美を連れて、杉山の安否を確かめるため警察病院へ。片っ端から部屋を回り、ようやく「面会謝絶」の札が掛けられた杉山の病室を捜し当てる。「これが許されぬ恋の罰なら、私が償います。だから、どうか彼を助けて下さい」──朋美はそう心の底で強く願いながら、大久保とともに病室の中へ。 そこには眠っている杉山の姿があった。幸い、杉山は太ももに深い傷を負ってはいたものの、命に別状はなかった。朋美は安堵するが、そこへ杉山の妻・佳奈子(須藤理彩)が現れて…一方で、陽子(斉藤由貴)は、夫・正隆(神保悟志)との離婚が正式に決まり、夫の愛人の娘・真奈(熊田聖亜)とともに大久保のもとへしばらく身を寄せることになった。「一緒にいたい」──その思いに忠実に従い、思い切って大久保のもとへ飛び込んだ陽子。朋美は自分には到底できないことをやってのけた彼女を素直に祝福しながらも、自分は家庭を捨てないという選択に従い続けることに…。しかし、そんな朋美の内心の決意だけで償い切れるほど“許されぬ恋”の罪は軽いものではなかった。娘・彩(大平うみ)は杉山の事件以来、ますます朋美への怒りを強めていた。一方、夫・誠一郎(吹越満)も日に日に増幅していく妻への不信感から、ついに、信じられない行動に…!綻びが綻びを呼び、自分の居場所を失っていく朋美と杉山。また、陽子と大久保の上にも暗雲がたちこめ始める。大久保が脳に抱えた病は、彼に死の影を落とし始める。そして、大久保と暮らし始めた陽子の前にも、思わぬ障害が立ちはだかることに…。そんななか、同級生の真理子(宮地雅子)と駆け落ち失踪した官僚・福島(尾美としのり)から、大久保のもとへ連絡が! 激しく揺れる運命に弄ばれる彼らが次に取る選択とは──!?
(第8話あらすじ)
決意を胸に深夜の病院を後にした朋美(黒木瞳)と杉山(高橋克典)。翌朝、杉山が警察手帳と携帯電話を残し、病院から姿を消したことに気づいた妻の佳奈子(須藤理彩)は、夫が朋美と駆け落ちしたのだと察し、朋美の家に電話をかける。佳奈子から連絡を受けた誠一郎(吹越満)は取り乱し、名簿に載っていた大久保(三上博史)の家へと向かう。
その頃、大久保は失踪中の官僚・福島(尾美としのり)と落ち合うため、指定されたドライブインにいた。すると店員に福島からの手紙を渡される。それは追ってくる警察から逃れるための、別の場所を指定するメッセージだった!
一方、朋美と杉山は自分たちの関係に答えを出そうとしていた。「福島たちみたいにこのまま逃げるつもりはない。ずっと一緒にいたい」杉山の言葉に、深くうなずく朋美。二人は海辺のホテルへとチェックインするが…。
大久保の家では、陽子(斉藤由貴)に「向き合えない夫婦は別れるしかない」と諭された誠一郎が、「別れるくらいなら死んでやる!」と言い放ち、飛び出していく。そのまま杉山家へと向かった誠一郎は、ちょうど佳奈子が出てくるところに遭遇。だが、佳奈子は誠一郎に気づくこともなく、その場を通り過ぎて行く。その異様な様子が気になった誠一郎が後をつけて行くと、佳奈子は突然歩道橋の真ん中で立ち止まり、車道に向かって身を乗り出して…!?
(第9話あらすじ)
失踪していた福島(尾美としのり)が、遂に真実を語ることを決意した。さっそくテレビニュースでの独占会見をセッティングした大久保(三上博史)だったが、まさに生放送が始まろうとしている最中に意識不明の状態で倒れ、そのまま病院へと運ばれてしまう。大久保が重体と聞き、慌てて搬送先の病院へと向かう陽子(斉藤由貴)。同じ頃、逃避行をしていた朋美(黒木瞳)と杉山(高橋克典)は、福島の会見を報じるニュースがカーラジオから流れてくるのを耳にする! やがて会見が始まった。失踪の裏に隠された真相のすべてを赤裸々に語り出す福島。その内容とは、政府の闇を暴く驚くべき事実だった!
数時間後、朋美と杉山は大久保が運ばれた病院に到着する。そこには、陽子、そして妻の麻美(芳本美代子)がいた。みんな大久保に奇跡が起きることを祈った。それぞれの家へと戻った朋美と杉山は、家族と真正面から向き合い、今の正直な思いを打ち明けるが…。そんなある日、朋美たち同窓生は、卒業し廃校になった中学校に集まる。30年前に共に過ごした教室を懐かしむ仲間たち。しかしその時、彼らを信じられない出来事が襲う!
同窓会を機に人生が変わっていった仲間たち。彼らはどんな人生を歩もうと決意するのか? 朋美と杉山は結ばれるのか…?涙と衝撃の最終話で、45才の同窓生が選ぶ道とは…!?